「にわかトレセン学園」にようこそ。
ウマ娘のゲームやアニメは面白いんだけど、出てくる用語がわからない…そんなトレーナー達へのにわか知識の主が送る競馬講座です。
私が調べた情報をわかりやすくウマ娘と絡めて簡単に解説していきますので、トレーナーの皆様と一緒に勉強して、もっとウマ娘を楽しめるようにしましょう!
【ご注意】
- 知識が浅い主が調べた「にわか知識」のため、内容が間違っている可能性もありますので、もしご指摘があればコメントで教えて下さい。
- 内容については超初心者向けですので、細かい部分や深い知識までは説明はあえて省略していますので正確ではありませんが「大体わかった」程度に留めておいて頂ければと思います。
「クラシック」と「クラシック三冠」
今回のテーマは「クラシック」と「クラシック三冠」です。
動画バージョンもあります
ウマ娘のゲームでもよく出てくる「クラシック」や、トウカイテイオーがなりたかった”無敗の「クラシック三冠馬」”といったように、クラシックと付く用語が幾つかあり大きく以下の3つをそれぞれ説明していきましょう。
- クラシック(クラシックレース)
- クラシック級
- クラシック三冠
クラシック(クラシックレース)
そもそも「クラシック」とは、単にクラシック呼ばれる場合はレースのことを指していて、以下のGⅠレースである五大クラシックレースの総称です。
桜花賞(4月)
皐月賞(4月)
優駿牝馬(オークス)(5月)
東京優駿(日本ダービー)(5月)
菊花賞(10月)
全て3歳馬のみが出走できるレースです。つまりクラシックレースというのは、ウマたちは一生に一度しか出場できません。
あれ?牝馬三冠3つ目の「秋華賞」はクラシックでは?という疑問は「牝馬三冠」で説明していますのでご覧ください。
クラシック登録
実際の競馬では、この五大クラシックレースに出場するには「5大特別競走登録」というのが必要で、「私はクラシックレースに出場します!」という登録が無いと出られない。
登録制度はウマ娘の世界でも同様に存在し、漫画「ウマ娘シンデレラグレイ」でも、オグリキャップがクラシック登録をしていなかったので「日本ダービー」に出走できる様、シンボリルドルフ会長に直談判するという描写があります。
史実ではオグリキャップの強さと人気が故に「もしオグリがクラシックに出走していたら…」という声がきっかけとなり、中央競馬は1992年から追加登録料を払うことでクラシック登録が可能になるクラシックの追加登録制度を導入した。
後に、1999年テイエムオペラオーが追加登録制度を利用し出走した皐月賞で見事制覇したのが初の事例となった。 そのエピソードは漫画「ウマ娘シンデレラグレイ」でルドルフ自身も追加登録を望む中「いつか私達が目にする夢の為に…」と語る際にテイエムオペラオーが映る描写がある。
以前は外国産馬が出場できなかったが、2010年より外国調教馬(日本国外からの遠征馬)も可能になった。外国産馬ということでクラシックレースに出られなかったウマたちは数多く、ウマ娘に登場する娘でも以下の名馬が上げられる。
- ヒシアマゾン
- ヒシアケボノ
- タイキシャトル
- シーキングザパール
- グラスワンダー
- エルコンドルパサー
- アグネスデジタル
- メイショウドトウ
- ファインモーション
- マルゼンスキー
マルゼンスキーは当時の規定で「持込馬」が外国産馬とされていた。
ただしウマ娘の世界では外国産馬の規制は無い世界のため、ウマ娘アニメ1期で登場するエルコンドルパサーはスペシャルウィークと共に日本ダービーに出走している。
クラシック級
クラシックについて説明しましたが、それらクラシックレースに出場する事を、クラシック路線・クラシックロードと呼んでいる。ウマ娘と競馬でもウマ娘でいう1年目(2歳馬)がジュニア級、2年目(3歳馬)がクラシック級と呼ぶ。ちなみに3年目以降になるとシニア級になる。つまり2年目(3歳馬)になると=クラシック級ということになる。
ただし、アニメ版では多少設定が異なり「クラシッククラス」というものは無く、年少のジュニアクラスと年長のシニアクラスで分かれており、ジュニアクラスはA組・B組・C組があり、ウマ娘アニメ1期の主人公であるスペシャルウィークなどが在籍するC組(3年生)だけが皐月賞と日本ダービー(と菊花賞)に出場できると授業を受けている描写がある。
クラシック三冠
ここまででクラシックは五大クラシックレースの総称と説明したが、それを踏まえて「クラシック三冠」と呼んでいるレースは以下の3つを指す。
- 皐月賞
- 東京優駿(日本ダービー)
- 菊花賞
これら3つのレースに全てに1着で勝利すれば「クラシック三冠馬」というかっこいい称号が与えられる。牝馬三冠については別の授業で説明する。
ちなみに、実際の競馬ではクラシック三冠の「皐月賞」「日本ダービー」「菊花賞」は牡馬・牝馬どちらでも出場できるが、「桜花賞」「オークス」「秋華賞」は牝馬限定のレースになっている。「桜花賞」「オークス」「秋華賞」は牝馬であるウオッカやダイワスカーレットは出場できるが、牡馬であるスペシャルウィークやトウカイテイオーは出場できない。
逆に「皐月賞」「日本ダービー」「菊花賞」は牝馬も出場できるため、ウオッカのように牝馬でありながら日本ダービーに出場して勝利することも可能だ。
しかしウマ娘の世界ではどのウマ娘でも全てのレースに出走できるので、牝馬限定レースというのは存在しない。クラシック路線に進むか、ティアラ路線に進むかは恐らく自身の距離適性などで決めていると思われる。
実際の競走馬では牡馬・牝馬以外に「せん馬(騸馬)」という馬がいる。これは去勢されたウマのことで、競走馬としての能力があるが気性が荒くて落ち着かず成績が残せない場合には去勢することがある。去勢した「せん馬」は残念ながらクラシックレースには出走できない規定がある。
winning the soul
winning the soulはクラシック三冠がモチーフの歌詞が入っていて、クラシック三冠に挑むウマ娘の願いや情熱・憧れを描いた楽曲になっている。
ウマ娘 プリティーダービー WINNING LIVE 03に収録
作詞:宮崎誠歌
作曲:宮崎誠歌
編曲:宮崎誠歌
クラシック三冠レースはそれぞれ以下のように称されていることが歌詞にも含まれている。
皐月賞「最も速い馬が勝つ」
光の速さで駆け抜ける衝動は
日本ダービー「最も運のある馬が勝つ」
時には運だって必要と言うのなら
菊花賞「最も強い馬が勝つ」
何を犠牲にしても叶えたい強さの覚悟
おまけ
現在までにクラシック三冠を達成しているのは8頭。2020年は牡馬のコントレイルと牝馬のデアリングタクトが共に無敗三冠を達成し、同じ年での牡馬と牝馬の同時三冠は初めての事例になっている。
クラシック三冠馬
- 1941年 セントライト
- 1964年 シンザン(JRAになって初)
- 1983年 ミスターシービー(父内国産馬として初)
- 1984年 シンボリルドルフ(初の無敗で三冠)
- 1994年 ナリタブライアン
- 2005年 ディープインパクト(無敗三冠。コントレイルの父)
- 2011年 オルフェーヴル(父・母・母父すべてが内国産馬としては初)
- 2020年 コントレイル(世界初の父子2世代での無敗三冠)
この中でウマ娘に登場しているのは「ミスターシービー」「シンボリルドルフ」「ナリタブライアン」の3人で、トレセン学園の授業でも登場する。
変則三冠馬
1943年にクリフジが現在でいう「ダービー」「オークス」「菊花賞」を制して変則三冠馬として記録されている。
クラシック三冠以外の三冠
春シニア三冠(春古馬三冠)
次の3つを制すると「春シニア三冠」となる。
- 大阪杯(3月)
- 天皇賞(春)(4月)
- 宝塚記念(6月)
秋シニア三冠(秋古馬三冠)
次の3つを制すると「秋シニア三冠」となる。
- 天皇賞(秋)(10月)
- ジャパンカップ(11月)
- 有馬記念(12月)
クラシック距離
距離2400mのことを「クラシック距離(クラシックディスタンス)」と呼ぶ。GⅠレースでは日本ダービー、オークス、ジャパンカップの3つしかない。
まとめ
「クラシック」とは、「桜花賞」「皐月賞」「優駿牝馬(オークス)」「東京優駿(日本ダービー)」「菊花賞」の五大クラシックレースの総称。
そのうち「皐月賞」「日本ダービー」「菊花賞」の3つのレースを制覇すると「クラシック三冠馬」と呼ばれる。
では本日の授業はここまで。
出典