「にわかトレセン学園」にようこそ。
ウマ娘のゲームやアニメは面白いんだけど、出てくる用語がわからない…そんなトレーナー達へのにわか知識の主が送る競馬講座です。
私が調べた情報をわかりやすくウマ娘と絡めて簡単に解説していきますので、トレーナーの皆様と一緒に勉強して、もっとウマ娘を楽しめるようにしましょう!
【ご注意】
- 知識が浅い主が調べた「にわか知識」のため、内容が間違っている可能性もありますので、もしご指摘があればコメントで教えて下さい。
- 内容については超初心者向けですので、細かい部分や深い知識までは説明はあえて省略していますので正確ではありませんが「大体わかった」程度に留めておいて頂ければと思います。
今回のテーマは「馬名と冠名」です。
馬名
「馬名(ばめい)」には好きな名前を付けることができますが、そのルールには意外と厳しい基準が設けられており、馬名をを管理している団体の審査に通過しないと登録することができません。
細かい基準は沢山ありますが、すごーく大雑把に言うと以下です。
- カタカナのみ
- 2~9文字以内
- 功労馬など名馬と同じ名前はダメ
- 紛らわしい名前や変な名前は付けられないよ
一度登録した名前を途中で変更することは出来ませんが、デビュー前なら1度だけ名前を変更することができる。
馬名を付ける時期は概ね1歳7月以降と言われていて、それまでは一般的には「母馬の名前+誕生年」で呼ばれます。例えばシンボリルドルフは、母馬が「スイートルナ」から1981年に生まれたウマなので「スイートルナの1981」といった感じです。
ただ牧場などの中では既に決めている名称や愛称で呼ばれることもあり、シンボリルドルフも牧場にいた頃は、幼名として額の三日月から「ルナ」と呼ばれていた。これはウマ娘のイベントシーンでも実話として登場します。
馬名については1度使用した名前は二度と付けられないのか?と思いますが、実は競走馬として登録抹消後や死亡後に一定年数経過すると、また同じ名前を使用できるようになります。ただし仮にそのウマがGⅠなどで優勝実績の残した名馬であった場合は、名前を再使用することができない場合があります。
馬名を再使用したことで有名になった2代目として「ミスターシービー」や「ウオッカ」が有名です。
有名なミスターシービーは2代目で、初代ミスターシービーは1934年に誕生しましたが大きな功績は残せませんでした。46年後の1980年に誕生したウマには2代目ミスターシービーが名付けられ、クラシック三冠を達成する名馬となりました。
ウオッカも初代が1993年に牡馬(せん馬)として誕生しましたが大きな活躍はできずに、2004年に誕生したウオッカが2代目として牝馬で日本ダービー制覇を達成する名馬になりました。
同じように2代目で活躍した名馬ですが、ミスターシービーとウオッカでは実は大きな違いがあります。それは初代と2代目でミスターシービーは同じ馬主ですが、ウオッカは馬主が違うことです。
ウオッカに関しては、初代と2代目では全く別の馬主であり、生産牧場も異なりますので関係が全くありません。ウオッカ自体は冠名などは付いていませんので、誰でも名前を使用することが可能です。
ミスターシービーに関しては、初代も2代目も同じ馬主です。馬主である千明牧場が「シービー」を冠名として使用しているため「ミスターシービー」という名前を他の馬主が付けることはありませんでした。
ただ、厳密に言うと「冠名」というのは特に独占権や強制力はありませんので、他の馬主が「ミスターシービー」と自分のウマに付けることはルール上可能です。
冠名
馬名を付ける際に馬主が「冠名(かんむりめい)」というものを付けることがあります。冠号(かんむりごう)と呼ばれることもある。
冠名を付ける主な理由としては以下があります。
- 自身の所有馬を目立たせる
- 他のウマと馬名を被らないようにする
冠名としては、ウマ娘にも登場するメジロマックイーンの「メジロ」や、ナリタブライアンの「ナリタ」が有名です。
冠名という名称だが、特に先頭に付けるという決まりもなく末尾につける場合もある。シンボリ牧場の冠名「シンボリ」は代表馬としてシンボリルドルフ、シンボリが末尾に付くシリウスシンボリがいる。
先にも少し説明したが、厳密に言うと「冠名」というのは特に独占権や強制力はありませんので、他の馬主が冠名を使用することもある。
代表的な冠名
メジロ
メジロ牧場で所有されていたウマたち。数多くの名馬を輩出した日本屈指の名門である。ただ残念ながら実際のメジロ牧場は2011年5月に解散をしている。
「メジロ」は親会社の所在地が東京都豊島区・目白が由来。
菊花賞・天皇賞(春)2連覇の名優「メジロマックイーン」
宝塚記念・有馬記念の春秋グランプリ制覇「メジロパーマー」
宝塚記念を制した「メジロライアン」
オークス・秋華賞の2冠「メジロドーベル」
天皇賞(春)を制した「メジロブライト」
高松宮杯を制した「メジロアルダン」
ウマ娘でも「メジロ家」として描かれています。
アグネス
馬主の娘が歌手の「アグネス・チャン」のファンだったことが由来
マイルCS・天皇賞(秋)・安田記念のオールラウンダー「アグネスデジタル」
皐月賞を制し無敗で引退・音速の貴公子「アグネスタキオン」
アドマイヤ
英語で「賞賛・感心」を意味する「admire」から由来
ダービー馬の一等星「アドマイヤベガ」
キタサン
代表者である北島三郎(北三=キタサン)から由来。当初は北島三郎が個人馬主として保有していたが、現在はの所有は法人馬主である「大野商事」が持つ。
GⅠ7勝で歴代JRA獲得賞金2位「キタサンブラック」
サクラ
保有する「さくらコマース」という企業名から由来。サクラ軍団と呼ばれる。馬名には「サクラ○○オー」という様な馬名を付ける事がが多い。
スプリンターズS連覇「サクラバクシンオー」
天皇賞(春)・有馬記念を制した「サクラローレル」
朝日杯3歳S・日本ダービーを制した「サクラチヨノオー」
メイショウ
馬主(松本好雄さん)の出身である「兵庫県・明石市」を掛け「明石の松本」から「明松」の音読みで「メイショウ」が由来。個人馬主としては50頭近くを保有している大馬主である。
宝塚記念を制した「メイショウドトウ」
マチカネ
馬主の出身校の所在地がある大坂府豊中市の「待兼山」が由来
一般公募で命名された菊花賞馬「マチカネフクキタル」
高松宮杯を制した「マチカネタンホイザ」
ダイワ
馬主が経営する会社「大和商事」が由来
12戦12連対・二冠馬ミスパーフェクト「ダイワスカーレット」
ナリタ
馬主の大阪の自宅近くにある「成田山不動尊」が由来
クラシック三冠馬・シャドーロールの怪物「ナリタブライアン」
菊花賞制覇・重賞6勝「ナリタトップロード」
皐月賞制覇・BNWの1馬として話題を集めた「ナリタタイシン」
その他の主な冠名
・「エア」
代表馬:エアグルーヴ
保有馬のエアジョーダンというウマが活躍したのが由来
・「エイシン」
代表馬:エイシンフラッシュ
馬主が経営する企業名「栄進堂」が由来
・「カフェ」
代表馬:マンハッタンカフェ
保有馬のカリブカフェというウマが活躍したのが由来
・「カレン」
代表馬:カレンチャン
馬主の娘さんの名前が由来
・「カワカミ」
代表馬:カワカミプリンセス
牧場の所在地「三石川上」が由来
・「グラス」
代表馬:グラスワンダー
馬主の兄の保有馬のグリーングラスというウマが活躍したのが由来
・「サトノ」
代表馬:サトノダイヤモンド
馬主の里見治氏の姓が由来
・「シチー」
代表馬:ゴールドシチー
英語の「街、市」を意味する「City」が由来
・「スズカ」
代表馬:サイレンススズカ
馬主の出身地である「三重県・鈴鹿市」が由来
・「スマート」
代表馬:スマートファルコン
英語の「頭がいい、賢い」を意味する「Smart」が由来
・「タイキ」
代表馬:タイキシャトル
牧場の所在地である「北海道・大樹町」が由来
・「タマモ」
代表馬:タマモクロス
馬主の出身地である香川県・高松市の「高松城(玉藻城)」が由来
・「テイエム」
代表馬:テイエムオペラオー
馬主(竹園正繼さん)のローマ字イニシャル(Takezono Masatsugu)のTMが由来
・「トウカイ」
代表馬:トウカイテイオー
馬主が経営する企業名「東海パッキング工業」が由来
・「トーセン」
代表馬:トーセンジョーダン
馬主の姓(島川さん)の音読みが由来
・「ニシノ」
代表馬:ニシノフラワー
馬主の姓(西山さん)が由来
・「バンブー」
代表馬:バンブーメモリー
馬主の姓「竹田」の竹を英語で「Bamboo」が由来
・「ヒシ」
代表馬:ヒシアマゾン
馬主の屋号「菱雅」が由来
・「マヤノ」
代表馬:マヤノトップガン
馬主の出身地である兵庫県・神戸市の「摩耶山」が由来
・「ヤマニン」
代表馬:ヤマニンゼファー
馬主の屋号「ヤマニンベン」が由来
・「イナリ」
代表馬:イナリワン
大井競馬場近くの「穴守稲荷神社」が由来
・「シンコウ」
代表馬:シンコウウインディ
馬主が経営する企業名「新興産業」が由来
・「ダイタク」
代表馬:ダイタクヘリオス
馬主が経営する企業名「大拓」が由来
・「ビワ」
代表馬:ビワハヤヒデ
馬主の出身地である滋賀県の「琵琶湖」が由来
まとめ
「馬名」とは、2~9文字以内のカタカナのみを使用し、様々な命名ルールがある。「冠名」は馬主が自身の保有馬を目立たせたり、他のウマと馬名が被らないようにするために付けるもの。
では本日の授業はここまで。
出典